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ハンタートルーパー
韮沢靖(デザイナー) 賞受賞

ハンタートルーパーについて
製作者 TOM

 命名の元は、バウンティーハンターであるジャンゴやボバに、より近い存在としての
 想定で製作しております。
 サイズは3.5インチです。
 製作期間は時間の合間、1ヶ月での勝負となりました。
 また、これまでのカスタムには無い、いくつかの新しい試みも大きな挑戦でした。
 その試みをナンバーを付けて解説します。

 @まず、素体はフル可動のクローントルーパーを使用しておりますが、
  今までのカスタムは大抵素体を大胆にナイフで削り落として骨だけの状態に
  してしまいますが、今回は極めて削り落としを少なくしております。
  コンテストの主旨がトルーパー使用なので使えばいいのだろうという解釈にせず、
  あくまでも素体をなるべく活かしたカスタムを試みました。
  実際削り落としたのは肩のプロテクターと、ベルトくらいです。
  股関節では太股の可動範囲を広げるために、周りの加工を施しておりますが、
  これは観た目のためでなくあくまでも特徴をより活かすためです。

 Aその結果、(新造形部分も含めて)可動軸を28箇所も持つ、”アクション”の出来る
  カスタムフィギュアとなりました。
  勿論、リスクが高いです。可動が増えるということは、こすれて塗料が剥げてしまう
  可能性も高いという事になります。故に本体色を活かしつつ、可能な限り別色塗装を
  考えた結果、この青と白のツートンカラーになりました。
  可動で遊んでも殆ど塗料剥げはありません。私の技術というより、元の素体が優秀
  なのですね。

 Bはじめてプラ版(プラスチックの板)を使用しました。
  使ってみると技術の幅が格段に広がるのを認識できました。
  そこで製作したのがジェットパックです。
  ジャンゴ(前半)のジェットパックを改造、トルーパーに簡単に着脱出来るよう、
  加工を施し、両脇にあるジェット噴射口を取り払い、プラ棒とプラ版にて新しい
  ジェット噴射口を製作しました。ジェットパック本体にも大型の噴射口を
  取り付けましたが、すべて可動するようにしております。しかも、すべて左右を連結して
  ありますのでそれぞれが同時に動かせます。(両脇の噴射口同士、大噴射口同士)
  アクションフィギュアとしてだけでなく、観た目にもアクション性を持たせるために、
  両脇のプラ版で造った噴射口アームは変形ギミックを組み込みました。
  背中にあるジェットだけでは飛ぶのに安定するわけが無いとの解釈から、
  あらためて飛行形態へと変形することにより
  噴射口が前側にも移動してバランスよく飛び立てる・・・って感じです。


 以上の新しい試みに加え、頭部はゴーグルとスコープがそれぞれ可動し、
 両腕はジャンゴの腕を参考にアレンジしてみました。
 腕から伸びているコードはビニール配線の配線を抜いた物なので
 可動にまったく支障はありません。
 更に私事ですが、
 後頭部はベイダーをなんとなく意識してシンプルに(それっぽくないけど)、
 肘と膝のプロテクターはボバを意識した色や形に変更し、
 ジェットパック本体中央の吸気口は
 これまたなんとなく、Xウィングの翼根元にあるエンジンの吸気口を意識して、
 それとなくSWの世界観から外れすぎないよう心がけました。
 (出来上がった全体像はスッゲー外れてる気もしますが・・・)
 最後に、
 このカスタムは今後、ブリスターパックへ挿入加工はしません。
 これからずっと、私自身がガチャガチャ動かして遊びます。 (^.^)